『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』(おとこはつらいよ はいけいくるまとらじろうさま)は、1994年12月23日に公開された日本映画。男はつらいよシリーズの47作目。
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47. Tora-san’s Easy Advice (1994) / 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様のあらすじ
寅次郎は旅先で売れない歌手・三沢(小林幸子)に会い、顔相から必ず売れるという。久々に柴又に帰ったその晩、満男の話題で盛り上がる。満男は大学を卒業後、仕方なく入社した靴会社の営業の仕事に嫌気が差し、家族に愚痴をもらしていた。それを聞いた寅は「物を売るってことは、こういうことなんだ」と鉛筆の売り方を自身の職業体験と幼少期の思い出話を交えて実演してみせて家族皆がその話に引き込まれ満男自身が、鉛筆の代金を寅次郎に渡すぐらい話に感服させられる。
ある日、満男の大学の先輩で今は長浜で家業を継いでいるという川井信夫(山田雅人)から葉書が届き、実家の長浜市の祭りを観に来ないかと誘われる。川井の実家に赴いた満男は郵便局に勤める川井の妹の菜穂(牧瀬里穂)と出会う。町を親切に案内してくれる菜穂に満男は好意を寄せ始める。一方、寅は琵琶湖のほとりにたたずむ一人の女性、宮典子(かたせ梨乃)を見つける。カメラを車に積み、撮影旅行をしていたのだ。寅が立ち去ろうとしたとき、典子は岩の上でつまずき倒れ、寅が接骨院に連れて行く。症状もよくなり寅とすっかり打ち解けた典子は長浜のお祭りを寅と見に行くことになったが、突然、夫(平泉成)が典子を連れ帰ってしまう。しかし、寅は何も言わずに送り出す。
祭りを菜穂と一緒に見学している満男は菜穂に「今付き合っている人いるの?」とほのかな恋心を胸に勇気を出して聞いてみるが、菜穂も戸惑いを隠せずに明確に返答しないでいた時に、偶然居合わせた寅次郎が突如満男の後方から「彼氏がいてもいなくてもいいじゃねぇか、そいつと勝負をすればいい」という趣旨の心強い助言をする。寅次郎は菜穂にも「こいつをよろしく頼むよ」とだけ告げ祭り会場を後にする。寅次郎は若いカップルに無粋なオジサンがいたら邪魔だとの配慮で名前も告げなかったが、満男は当然、心から尊敬する伯父の寅次郎を追いかけるが人の多さに見失ってしまう。
その晩信夫から菜穂との結婚話を持ちかけられ満男は困惑する。満男が柴又に帰った後、菜穂は無断で結婚話を進められていたことを聞いて激怒してしまう。
数日後、上京してきた信夫は浅草でそのことで満男に会う。そして、菜穂は「満男を嫌いだ」と言っていると言葉少なに去って行く。一方、くるまやには典子が訪ねて来る。しかし、寅は旅から帰ってきていない。そのため、さくらともあいさつ程度で別れるしかないのであった。そして、寅が柴又に帰ってきた。さくらから典子が寅を訪ねてきたことを知ると、それを聞くや、博の会社の車で満男と共に鎌倉の彼女の家を訪れる。娘と幸せそうに微笑んでいる典子を遠目に見て、「これで俺の気は済んだ」とつぶやき、気持ちの整理がついたと、この恋に終止符を打ち、江の電で去っていく。
正月、菜穂が柴又の江戸川にやって来て満男と再会。寅は仕事先の雲仙で三沢と再会。寅の人相見のおかげで売れるようになったと喜ぶ。
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